Amazonのクラウドサービスの根幹を支える仕事とは
DCO Server Engineer

ダイバーシティーのあるチームがアマゾンの強み

アマゾン データ サービス ジャパン株式会社
DCO Lead Server Engineer(データセンター・オペレーションズ リード サーバー エンジニア)

ダニカさん

DCO Sever Engineer(データセンター・オペレーションズ サーバー エンジニア)

メリージョイさん
Interview

企業にとってダイバーシティー(人材の多様性)の促進は競争力強化の重要なカギとなります。世界的企業であるAmazonではダイバーシティーをどのように捉え、推進しているのでしょうか。ITインフラ向けクラウドサービスで高いシェアを誇る米国アマゾン・ドット・コムの「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」。AWSの日本国内のデータセンターを保守・運用・管理する「アマゾン データサービス ジャパン(ADSJ)」にサーバーエンジニアとして入社し、今はマネージャー昇進に向けてトレーニング中であるフィリピン出身のダニカさんと、エンジニアとして活躍するメリージョイさんに話を聞きました。

ダイバーシティーがアイデア・イノベーションを生む

――アマゾンではダイバーシティーをどのように捉えているのですか?

ダニカ/
ダイバーシティーはアマゾンの強みの1つです。私たちは人種、出身国、性別、性的指向、障がい、年齢、その他の属性によって差別することなく、平等に採用選考の機会を提供しています。その結果、様々なバックグラウンドを持つ方たちが集まってチームを作り、それぞれの経験や知識、知見を生かすことで、既成の枠にとらわれないアイデアやイノベーションが生まれます。ADSJでは数十の国・地域の出身者が働いており、アジアやヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど世界中から人材が集まっています。

――数十カ国・地域もの出身者がいるのですか!業務でダイバーシティーのメリットを実感することはありますか?

メリージョイ/
ミーティングの時に自分の意見を言いやすい雰囲気があります。社風なのかもしれませんが、考え方や文化などが異なる人たちが集まっているため、どのような意見であっても否定はせず、前向きなコミュニケーションができます。

ダニカ/
意見の多様性から、課題解決のためのベストソリューションを導けることだと思います。例えば、社内ミーティングで課題を話し合う場合、メンバーが男性だけ・女性だけだったり、特定の国籍の人だけだったりすると意見の幅が狭くなり、結論が一定方向に向きがちです。多様性のあるチームであれば多彩な立場、背景から意見が出るので選択肢に広がりが出ます。その結果、オペレーション(仕事)がスムーズになったことは何度も経験しました。

――様々な意見が出ると対立することもあると思いますが。

ダニカ/
全く異なる意見が出るのは当然です。アマゾンには世界共通の「Our Leadership Principles」という14項目からなる信条があり、例えばその1つは、お客様を起点・中心に考えて行動する「Customer Obsession」です。様々な意見が出たとしても、信条から外れなければベストな解決策を導けます。

入社5年、マネージャー昇進に向けトレーニング

――お二人ともフィリピンの出身です。ADSJに入社した経緯やキャリアは?

メリージョイ/
2006年に技能実習生のスーパーバイザーとして来日し、約10年間通訳・翻訳に関する業務に携わった後、IT系の派遣会社へ転職しました。パソコンのトラブルシューティングやデバイス修理を担当していましたが、友人からADSJの人材募集を聞き、世界的なクラウドコンピューティング会社で自分のスキルと知識を高めたいと考えて、2019年にADSJに入社しました。

ダニカ/
ADSJに転職したのは2016年なので、働き始めてから約5年になります。フィリピンで日本語を勉強して、現地の日系企業で働いていました。日本へエンジニアを派遣する企業に転職し、技能実習生として来日したのは2010年です。金融機関のデータセンターでエンジニアとして働いていた頃、私も友人からADSJの採用情報を教えてもらいました。以前働いていた企業では成長機会が少なかったのですが、ADSJには優秀な社員が多く、自分のスキルアップができると感じたことが転職理由です。

――所属するデータセンター・オペレーションズ(DCO)部門の業務と今の担当を教えてください。

メリージョイ/
DCOチームは物理インフラストラクチャーを24時間365日支えるエンジニアです。AWSの大規模・高密度なデータセンターでサーバーやネットワーク、インフラ、その他IT機器の導入からインストール、運用、保守メンテナンスなど作業は多岐にわたります。安全性やセキュリティー基準を順守しながら、信頼性や生産性、効率性の高い業務を遂行しています。

その中で私はサーバーとネットワークデバイスの修理のほか、ネットワークの接続問題の解決にも取り組んでいます。同僚や他のチームメンバーと協力して、職場環境の改善に向けていろいろなプロジェクトを実行しています。

ダニカ/
ADSJにはサーバーエンジニアとして入社しました。ハードウエアの修復やメンテナンス、インストールなどの業務を経て、リードサーバーエンジニアにキャリアが上がり、今はさらに1つ上のマネージャーに昇進するためにトレーニング中です。

――トレーニングはどのようなことをするのですか?

ダニカ/
マネージャーになるとデータセンターの1つのサイト(拠点)の運営・管理を任され、複数の部下を持つことになります。トレーニングではサイトのストラテジーについて学んだり、サイトオペレーションの改善を図ったり、ミーティングを通じてメンバーに必要な情報を共有し、解決策をアドバイスしたりします。

メンバーのキャリア成長にも責任があるので、どのようなキャリアを思い描いているのか相談にのり、実現するために業務の割り振りやコーチングを行います。業務の専門知識だけではなく、メンバーに対するケアの仕方など半年から1年ほどトレーニングを受けます。

「Be yourself(あなたらしく)」の企業文化根付く

――ダイバーシティーの職場で働くために、心がけていることはありますか?

メリージョイ/
人間関係を円滑にするためには、一緒に働く人たちの文化を理解して、尊敬することが大事です。ただ、過去には失敗してしまったことも......。ある国では誕生日のようなプライベートな話題は、他人とあまり話さない文化があるそうです。友人からその人の誕生日を聞いたので、そういった文化があることは知らずに「お誕生日おめでとうございます」と伝えたところ、「プライベートなことはあまり言わないでほしい」と注意されてしまいました。

ダニカ/
ミーティングでメンバーが自由に意見を発言できる雰囲気を作っています。日本にいる外国人は日本文化になじんでいかなければいけないようなプレッシャーがあります。日本人も海外で働く場合は、その国になじまなければといった考えを持つのではないでしょうか。

ただ、アマゾンにはそういった文化はありません。
Be yourself----あなたらしく、素のままのあなたでいてくださいという考えが根付いています。発言された意見に対して周囲の人はネガティブな反応をするのではなく、みんながそれを受け入れ、一番いい意見を選ぶ雰囲気があります。

――職場の魅力や面白さを教えてください。

ダニカ/
「Our Leadership Principles」の中で私が一番好きな項目は「Learn and Be Curious」です。リーダーは常に学び自分自身を向上させ続け、新たな可能性に好奇心を持ち、探求するという意味ですが、マネージャーへの昇進トレーニング中なので、たくさん学ぶことがあります。大変ですが、多くの優秀な人と一緒に働けることがモチベーションにつながっています。

メリージョイ/
毎日の仕事で常に新しいことを発見し、勉強になる刺激的な職場です。アマゾンが大切にしているのが「Day One」という文化。毎日が始まりの日という考え方です。周囲の人たちが優しく、困っているときに支えてくれることも魅力です。入社して間もない頃、サーバー問題の解決について悩んでいた時、チームミーティングで思い切って悩みを話したところ、チームメンバーから様々な解決策を提案してもらいとても助かりました。

また、ADSJは社員が長時間労働にならないように働き方の改善を考えてくれます。仕事だけではなく社員の生活も大事にしていることは魅力です。

――ワークライフバランスですね。

メリージョイ/
アマゾンでは「ワークライフハーモニー」と言います。生活と仕事はどちらも生きていくための一部であるので、うまく調和させていきましょうという考えです。仕事は大事ですが、熱中するあまり体調を崩してしまっては元も子もありません。マネージャーが特定のメンバーに仕事が集中しないように配慮してくれます。

――ダニカさんはマネージャーになったらそういったことにも目を配る必要があるのですね。

ダニカ/
そうです!マネージャーになったらメンバーの業務量を意識的に見て、ワークライフハーモニーの実践が必要です。

また、私はデータセンター運用に関わる女性社員で構成された、Women of InfraOpsというグループの一員です。Women of InfraOpsでは、Inclusion, Diversity, and Equity(ID&E:多様性の受け入れと公平性)をテーマにしたミーティングを定期的に開催し、働く環境の改善に努めたり、社内チャットツールを使って日ごろの悩みや楽しかった出来事等を共有したりして交流を深めています。リモートな環境でもグループの結びつきは強く、昨年は社内のリップシンクコンテストで優勝しました!

最近は、女子学生を対象とした、STEAM分野への興味・関心を促進するためのイベントを企画しています。準備は大変ですが、参加者が楽しめるイベントになるよう、皆で話し合ったり、計画したりすることを楽しんでいます。直接仕事につながる業務ではないですが、ADSJではこういったID&Eへ貢献できる機会がたくさんあり、私は、データセンター運用部門の女性のつながりや成長、エンパワーメントを促進するグループの一員であることをとても誇りに思っています。

活躍できるのは「builder(ビルダー)」な人?

――DCOチームにはどのような方が転職してきて活躍しているのですか?

メリージョイ/
前職を見るとデータセンターで働いていた人もいますが、一番多いのは社内のITサポートをやっていたような人やサーバーメンテナンスしていた人だと思います。

ダニカ/
「Our Leadership Principles」で行動できる人です。実際、採用の面接に立ち会うこともあるのですが、応募者には過去の行動例で「Our Leadership Principles」を実践した事例を聞きます。またテクノロジーに情熱を持って仕事に取り組める人や「builder(ビルダー)」な人も活躍できるでしょう。

――ビルダーな人とは?

ダニカ/
2021年秋に退任することを表明している米国アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)の後任であるアンディ・ジャシーがよく言うのですが、AWSでは社員のことを開発者ではなく「ビルダー」と呼びます。ビルドとは何かを作る、何かを構築するという意味。自分で何かを考えて作っていく人、何かを成し遂げられる人、自分で行動できるようなマインドを持った人であればいいですね。

――応募の際に保有資格は必要ですか?

ダニカ/
例えば「LPIC(Linuxプロフェッショナル認定プログラム)」や「CCNA(シスコシステムズのネットワークエンジニア技能認定試験)」などは、保有していれば仕事に役立ちます。しかし、応募時には必須ではありません。

メリージョイ/
あとは英語力ですね。日常会話レベルでもいいのですが、業務は英語でやり取りされるので、今は英語力がなくてもこれから力を伸ばしていきたい、伸ばす意欲がある人でないと厳しいかもしれません。ただ、チームにいる日本人社員からサポートを受けることもできるので、英語力が低いからといった理由で応募できないとは思わないでほしいです。

ダニカ/
資格ではありませんが、実際に自分の手を動かしてモノを作ることが好きな人には向く仕事だと思います。サーバーメンテナンスはラックに入っているサーバーを1つひとつ開けて、壊れているところはないか、部品交換の必要はないか、配線ケーブルに不備はないかなど実際に機械に触り、物理的にメンテナンスをします。最新の機器を扱える楽しさや専門性が身に付く環境は自分とって大きな成長や刺激になり、やりがいにつながるでしょう。

――最後に、これから転職を希望する人に向けてメッセージをお願いします。

メリージョイ/
データセンターと聞くと、男性の仕事と思うかもしれません。しかし、私やダニカさんのように女性も多く、性別に関係なくダイバーシティーが進んだ職場です。スピード感のあるアマゾンで仕事をすることは、自分の成長スピードも速く、楽しさを感じられます。目標に向かって諦めずに努力できる人であれば活躍できると思いますので、一緒に働ける日を心待ちにしています。

ダニカ/
入社したときの第一印象は、純粋に仕事を楽しみながらやっている社員が多く、気持ちのいい人たちが集まっているなということでした。困っていることがあったら自分から発信することで周囲の人たちが惜しみなくサポートしてくれる環境があり、自分も助けられるときは手を貸す社風があります。独りよがりで頑張るのではなく、マネージャーや周囲と協力しながら、仕事でいろいろなことを実現していけば成長でき、年齢や性別などに関係なく昇進もできます。応募の際には「Our Leadership Principles」を読んでいただき、この行動指針ができる人と一緒に働きたいです。

ダイバーシティーに富んだ刺激的な環境で、
これまで培ったスキルを活かしキャリアアップを実現しませんか?
皆様からのご応募をお待ちしております。
リクルーター アレン
Interview

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