中途求人倍率、5月1.85倍 専門人材のニーズ高まる

パーソルキャリア(東京・千代田)がまとめた5月の中途採用求人倍率は、前月比0.01ポイント高い1.85倍だった。医薬品の管理者やIT(情報技術)エンジニアといった専門職の求人が増えた。新型コロナウイルス感染対策の行動制限がなくなり企業の採用意欲が回復した一方、転職希望者数は例年よりも伸びなかった。

中途採用求人倍率は同社の転職サービス「doda(デューダ)」に登録する求人数を転職希望者数で割って算出した。転職希望者数は前月比1.1%増え、求人数も1.4%増だった。例年5月は転職希望者が増加傾向にあるが、今年は行動制限がなくなり「在宅時間が減少したことが一因」(同社)で増加は緩やかだったと考えられるという。

求人数は全13業種のうち10業種で前月を上回った。業種別に見ると「メディカル」が前月比2.1%増加したほか、「人材サービス」も1.9%伸びた。製薬会社で医薬品の品質管理を強化する動きが広がり、薬剤師などの資格を持つ専門人材のニーズが高まった。コロナ禍では企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略が進み、派遣会社などの人材サービスではITエンジニアの採用に力を入れた。

エージェント事業部の大浦征也・事業部長は「新型コロナの感染者数の減少で企業の採用活動が活発になっており、6月以降も求人ニーズは旺盛になる」と話す。一方、「原料高による値上げなどが相次いでおり、影響を受けている企業では中途採用をストップする動きも出てくる可能性がある」と指摘している。

パーソルキャリアは毎月発表していた中途採用求人倍率の数値について集計方法に誤りがあったとして2021年7月分で公表を止め、再集計していた。

[日経電子版 2022年06月27日 掲載]

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