
半導体製造装置のTOWAは28日、従業員が60歳の定年を迎えた後も正社員並みの待遇で働ける新たな再雇用制度を3月16日に始めると発表した。半導体市場が拡大するなかでベテランの技術を若手社員に伝えてもらう。定年後も経済的に自立した生活を送れるようにする狙いもある。
新制度では再雇用でも給与を定年時と同水準に保ち、正社員と同様の評価制度を設けて賞与や昇降給を決める。フルタイム勤務を基本として、希望に応じて短時間勤務なども可能にする。従来は再雇用で給与が減り、個人評価制度もなく会社業績のみに基づいて賞与などを決めていた。
再雇用制度は1年ごとの有期で、65歳までは本人が希望すれば契約の更新が可能だ。その後は本人が雇用継続を希望し、会社も承認することが条件となる。TOWAは「会社と従業員の双方にメリットがある関係を築ける」としている。
[日経電子版 2022年02月28日 掲載]