
総務省が28日発表した8月の住民基本台帳人口移動報告によると、東京都は転出者数が転入者数を3363人上回り、4カ月連続の転出超過となった。長引く新型コロナウイルス禍でテレワークの普及などが進み、東京から近郊に引っ越す動きが活発になっている。
転出者は3万90人と前年同月に比べて6%減り、転入者は2万6727人で3%減った。埼玉・千葉・神奈川の3県を含む「東京圏」は800人の転入超過となった。都内から隣県への人口流入が増えたとみられる。
東京は2020年5月、比較可能な13年7月以降で初めて転出超過となった。21年は入学や就職で流入が増える3~4月をのぞき、転出超過が続いている。
[日経電子版 2021年09月28日 掲載]