軽井沢にワーケーション施設続々 駅徒歩圏内の施設多く

旅先で仕事をする「ワーケーション」向けの施設が、長野県軽井沢町で続々と開業している。新幹線駅から徒歩圏内とアクセスがよい施設が多く、首都圏などからの利用を見込む。多くの施設が町内に集積することで利用しやすい環境が整い、誘客にも弾みがつきそうだ。

広く取った窓からは、軽井沢の緑が楽しめる(軽井沢プリンス ザ ワーケーション コア)
広く取った窓からは、軽井沢の緑が楽しめる(軽井沢プリンス ザ ワーケーション コア)

軽井沢駅の南側に広がるショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」。その一角に29日、ワーケーション施設「軽井沢プリンス ザ ワーケーション コア」がオープンする。西武プロパティーズと野村不動産、JR東日本の3社が共同で設置した。

「軽井沢にふさわしい、高品質で利便性の高い快適な空間を提供します」。27日に開いた内覧会で、西武プロパティーズの上野彰久社長はこうあいさつした。延べ床面積は約500平方メートルで席数は約60。ワーケーション向けの施設としては比較的大型で、広くとった窓からは軽井沢の景色が楽しめる。

オープン席やテラス席も備えており、コーヒーやスイーツが楽しめるカフェを併設。セキュリティー確保が必要な人向けに、1人用の完全個室や会議室も設置した。ショッピングモールの来店客や隣接するホテルの宿泊者のほか、新幹線を待つビジネスマンなどの利用も見込む。利用料金は、オープンスペース席で15分あたり275円。利用日の1カ月前から予約できる。

施設を利用する人同士が交流できるのも特徴だ(ザ・サークル軽井沢)
施設を利用する人同士が交流できるのも特徴だ(ザ・サークル軽井沢)

10日に開業したコワーキング施設「ザ・サークル軽井沢」は、軽井沢駅から徒歩15分ほどの場所に立地。観光客に人気の旧軽井沢銀座通りに向かう途中にあり、多くの人の目にとまりやすい。

「多様な人たちが集まり、交流する場所にしたい」と運営会社の上村大輔代表取締役は話す。利用者同士が活発に交流できるように促す「コミュニティマネージャー」が施設にいるのが特徴。訪れることで様々な人脈が生まれ、新たなアイデアやビジネスにつながるような施設を目指している。

席数は約70あり、会議室やビデオ通話のためのブースなども用意。月額課金での利用のほか、時間貸しでの利用もできる。時間貸しでの料金は、8時間利用する場合で5500円。

4月に開業した「ワークウィズダム軽井沢」は、軽井沢駅から徒歩20分程度。ホテルロッソ(長野県軽井沢町)が、ワーケーション需要を取り込むため開業した。ホテルの宿泊者は無料で利用できるほか、施設だけの利用も可能だ。「首都圏などから仕事で軽井沢に来る人の利用が多い」(担当者)という。

軽井沢町では「リゾートテレワーク」という名称で、新型コロナウイルス禍以前から、ワーケーション需要の取り込みを進めてきた。首都圏からのアクセスの良さなどを武器に、体験会などでPRを続けてきたが、コロナ禍で注目を集めたこともあり施設整備が加速している。

軽井沢リゾートテレワーク協会によると、16日時点の加盟施設数は25カ所。ここ1年あまりで5割ほど増えており、協会に非加盟の新施設もあるという。町内で利用できる施設数が増えれば、ワーケーションで訪れた人の利便性も高まる。

[日経電子版 2021年07月27日 掲載]

ピックアップ

注目企業

転職成功アンケートご協力のお願い
日経転職版を通じて転職が決まった方に、アンケートのご協力をお願いいたします。