転職で前職より賃金が増える人の割合が新型コロナウイルス感染拡大前の水準に戻ってきた。リクルートによると、1~3月期に同社のサービスを使って転職した人のうち、賃金が1割以上増えた人の割合は2020年10~12月期より2.8ポイント高い29.2%だった。改善は5四半期ぶり。
新型コロナが本格化し始める前の時期を含む20年1~3月期(29.4%)に近い水準まで回復した。企業の人材確保の動きが再び活発になり始めている。20年度は19年度より1.8ポイント低下した27.5%だった。同社の高田悠矢氏は「賃金増の水準は20年度を底に改善に向かう。企業の採用も上向いてくるだろう」とみている。
[日経電子版 2021年04月19日 掲載]