オムロンは同社で副業したい人材を外部から公募する。先端技術を使って暮らしやすい都市をつくる「スマートシティー」関連事業を立ち上げる人材やロボットを駆使して医療現場の自動化を推進する人材らを募集する。年間で30人以上を採用する方針だ。街づくりや医療現場などに精通した外部人材の知見やネットワークを生かし、新規事業を育成する。

18日から人材サービスのビズリーチ(東京・渋谷)を通じてまず約10人を募集する。採用する個人と業務委託契約を結び、月額報酬は最大15万円。オンライン中心の勤務を想定し、居住地は問わない。今後3カ月ごとに10人規模の募集を続ける計画だ。
オムロンは新型コロナウイルス禍などを背景に現状を「事業変革期」と位置づけている。副業人材の採用は「課題解決につながる多様な考え方を取り入れる機会にしたい」(岩佐博人・人財開発部長)と説明する。
同社は工場向けの制御機器や血圧計などのほか、自動改札機など社会インフラ事業も手掛ける。外部の発想を取り込み、スマートシティーや医療現場向けロボットなど新事業の創出を進める。
[日経電子版 2021年03月17日 掲載]