りそな、キャリア形成を複線型に 専門職採用は3倍

コロナが変える金融 トップに聞く りそなホールディングス南昌宏社長

南昌宏社長は「(社外へ転職した人材を再び迎える)アルムナイ型など開かれた採用で門戸を広げたい」と話す
南昌宏社長は「(社外へ転職した人材を再び迎える)アルムナイ型など開かれた採用で門戸を広げたい」と話す

――4月に13年ぶりに人事制度を改定します。

「従来は支店長をめざして皆が同じようなキャリアを積んできたが、顧客のニーズは多様で高度、複雑になっている。複線型にして専門性を育てていきたい。人の力の総和がビジネスの競争力だ。専門性の高さと人材の多様性をベースとした戦略に変えていく」

「これまで銀行内の経験値が高いほどよかったが、顧客が求める知識や専門性は変わってきた。若いからといって経験値で劣ることはなく、シニアよりスキルが高いこともある。市場価値がある人にはそれなりの処遇で報いていきたい」

――どのように専門性を高めていきますか。

「渉外・融資や信託・年金、不動産に加え、データサイエンティストやデジタルトランスフォーメーションなど19分野から自らのコースを選んでもらう。中途採用はもちろんで、専門性の高い人材を新卒の段階から積極的に採っていく。2019年度入社では中途を含めた専門職の採用が40人程度だが、22年度には約3倍の140人弱へ増やす。全体に占める割合は25%。キャリアを磨くサポート体制もこれまで以上に手厚くする」

――新型コロナウイルス禍で店舗のあり方も見直します。

「4月から段階的に全国の店舗でタブレット端末を導入する。相談と手続きが一体になったデバイスで、数回のタップで個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の申し込みや外貨預金の口座開設が完結するしくみだ。物理的に固定された店舗で顧客を待つだけでなく、人が集まる場所にタブレットを持って出ていけるようにもなる」

「(コロナ対応は)長期戦の覚悟が必要だ。事業承継やキャッシュレスへの対応などの課題に適切なソリューションを提供できるかが勝負の分かれ目になる」

(聞き手は渡辺淳)

[日経電子版 2021年01月19日 掲載]

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