新型コロナウイルスの感染拡大に関連した解雇や雇い止めの人数(見込みを含む)が初めて6万人を超えた。厚生労働省によると9月23日時点で6万439人に達した。8月31日時点で5万人を超えてから、1カ月弱で1万人増えた。
厚労省が2月から全国の労働局やハローワークを通じて日々の最新状況を集計している。厚労省が把握できていない事例もあるため、実際の人数はもっと多いとみられる。4万人から5万人に達したのも約1カ月で、毎月1万人ペースで増えている。
新型コロナ関連の解雇・雇い止めのうち2万5千人超が非正規労働者という。11日時点までの業種別の集計では製造業が9千人超で最も多く、宿泊業や小売業、飲食業がそれぞれ7千人を上回った。労働者派遣業は4千人程度だった。
[日経電子版 2020年09月24日 掲載]