翻訳・通訳の専門職へ応募する場合、一番重視される点はこれまでの経験と実績になります。マニュアル・契約書・法律・会議資料など、翻訳の種類も様々です。同様に通訳についても、どんな場面でどんな通訳をしたのか変わってきます。選考の過程で翻訳・通訳のテストが行われることもありますが、書類選考では即戦力として活躍できる翻訳者・通訳者としての能力があるかがチェックされます。もし求人企業と近しい業種・製品・サービスなどの翻訳・通訳の経験があれば、自己PR欄などにまとめると採用担当者の目を引きます。日本語と対象言語の職務経歴書を提出することが殆どなので、誤字・脱字や文法のミスなどには十分気を付けてください。
目次
通訳・翻訳の職務経歴書3つのポイント
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1
翻訳・通訳の経験を分かりやすくまとめる。
翻訳・通訳の中途採用では、これまでの経験と実績が重要視されます。分かりやすい経験業務があればそれをまとめ、具体的なエピソードも盛り込むとベターです。保有資格、使用した翻訳ツール、翻訳・通訳の専門学校なども盛り込むのもOKです。
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2
日本語と対象言語、2種類の職務経歴書提出が望ましい
求人先企業から求められる場合もございますが、指定がなくとも日本語と対象言語、両方の職務経歴書を提出された方が望ましいです。対象言語の文章力もチェックされるので、誤字・脱字やビジネス文章として誤りがないようチェックしてください。
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3
翻訳・通訳の実績が多い場合は、別途『経歴表』を作成
フリーランスなどで沢山の実績がある場合は、職務経歴書とは別に翻訳・通訳の実績表を作成することも有効です。翻訳であれば、ジャンル、ボリューム、翻訳言語(英→日など)。通訳であれば、通訳の種類(同時、逐次など)、通訳言語などを明記します。
翻訳・通訳の職務経歴書テンプレート
職務経歴書
■職務経歴 要約
1社目の株式会社○○では、ソーシャルアプリの翻訳・ローカライズ業務を中心に、通訳、デバッグ業務、QA、公式コミュニティーの運営を担当していました。2社目の株式会社○○では、○○語⇔日本語の翻訳と翻訳コーディネーターの業務に従事。様々な業界・分野での翻訳プロジェクトを担当し、現在はメンバー5名のマネジメントも行っております。
■職務経歴 詳細
- □20××年×月~現在
- 株式会社○○
- 業種:翻訳会社
- *資本金:50百万円
- *従業員数:100人
- *年収:500万円
期間 | プロジェクト名・業務内容・担当業務・規模 | メンバー/役割 |
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20××年×月 〜 20××年×月 (×年×カ月) |
【担当業務】 1.翻訳業務とネイティヴ翻訳チェック(TRADOS使用)
【担当顧客】
【主な実績】
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- □20××年×月~現在
- 株式会社○○
- 業種:ソーシャルアプリ製作会社
- *資本金:100百万円
- *従業員数:100人
- *年収:450万円
期間 | プロジェクト名・業務内容・担当業務・規模 | メンバー/役割 |
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20××年×月 ~ 20××年×月 (×年×カ月) |
【担当業務】 1.翻訳・ローカライズ業務
【担当顧客】
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■生かせる知識・経験・技術
- ・○○語ネイティブレベル
- ・マネジメント経験(5名)あり
- ・Trados(翻訳会社にて実務経験あり)
- ・Excel(Vlookup関数、ピボットテーブル)
- ・Word(書式を利用した文章作成)
- ・Powerpoint(スライドマスター)
■保有資格
- ・○○専門学校○○語翻訳通訳コース修了(20××年×月~20××年×月)
- ・TOEIC990点
■自己PR
日本と海外の専門家同士が交流する際、その間を繋ぐ通訳・翻訳の仕事に誇りを持っております。翻訳は専門的な技術資料を扱うことが多いので、スピード・正確性・簡潔に仕上げることを目標にしています。通訳は、同時・逐次・ウィスパリング・専用端末まで全て対応することが可能です。これまでの通訳・翻訳の経験を生かし、言葉の壁を乗り越えて仕事をしていく人々の役に立ちたいと思います。
この職務経歴書の監修