職務経歴書の書き方ガイド

経理の職務経歴書テンプレート【書き方・サンプル】

専門職であり、ニーズが高く競争率も高い職種ですので、職務経歴書のクオリティが鍵となります。職務経歴書に記載のない業務はご経験がないとみなされてしまいますので、採用担当にもわかりやすい一般的なキーワードを箇条書きで記載しましょう。「部署全体が何名構成で、どのような分担だったのか」「決算業務においてどんな業務を担当していたか」等、詳細を記載することで、書類選考だけでなく、入社後のミスマッチも回避できるでしょう。

(例)×月次決算・年次決算業務
  → ○月次試算表作成及び決算時に貸借対照表・損益計算書・付属明細書の作成を担当
     ×税務業務
  → ○税務申告書作成・国税局対応

目次

経理の職務経歴書3つのポイント

  1. 1

    担当する職務内容をできるだけ詳細に記載しましょう。

    部署全体が何名構成で、どのポジションでどこまで担当されていたか、おひとりでどこまでできるのか、可能な限り一般的なキーワードを用いて、細かく記載するようにしましょう。また、マネジメント経験がある方は役職やメンバーの人数を必ず記載しましょう。

  2. 2

    保有資格、語学力もしっかり記載しましょう。

    経理の場合は、ご経験が短くても、日商簿記などの資格があれば書類選考を通過するケースもございます。また、近年語学力を求める求人が増加していますので、TOEICや語学を使った実務経験(メール・電話等)に関しても、経験年数と併せて記載しましょう。

  3. 3

    職務要約と自己PRは簡潔に記載しましょう。

    3~4行程度で経歴を簡単に説明することで、相手に読む準備をさせる効果があります。自己PR欄では、ご自身ならではの実績を具体的に記載しましょう。また、社内外でのコミュニケーション力がわかるエピソードがあれば、ぜひご記載ください。

経理の職務経歴書テンプレート

職務経歴書

20××年×月×日 現在
氏名 ○○ ○○

■職務経歴 要約

  • 個別決算、連結決算、有価証券報告書、開示業務、税務申告、監査対応等、幅広い経理実務経験
  • 最大○○人のマネジメント

■職務経歴 詳細

  • □20××年×月~現在
  • 株式会社○○
  • 業種:メーカー(東証一部上場)
  • *資本金:○○百万円
  • *従業員数:○○人
  • *年収:○○万円
期間 プロジェクト名・業務内容・担当業務・規模 メンバー/役割
20××年×月

20××年×月
(×年×カ月)
株式会社○○ 経理部主計課

課長以下○名の部門で主に以下の業務を担当

〈最終職位〉 係長(課員○名の管理)

〈業務内容〉

  • 連結決算業務(資本連結、内部取引消去、棚卸未実現損益、補正仕訳、セグメント等)
  • 個別決算業務(勘定科目・試算表チェック、貸倒引当金の見積もり等)
  • 有価証券報告書及び短信作成業務(個別・連結財務諸表、注記、会計処理の変更等作成、関係部署との折衝)
  • 開示業務(TDnet、EDINETへの開示)
  • 固定資産管理業務
  • 原価計算業務
  • 内部統制対応(有価証券報告書、連結決算業務、精算表、貸倒引当金等のマニュアル・チェックリストの作成と運用)
  • 監査法人対応
  • 税務調査対応(法人税・消費税、源泉所得税)
  • 消費税・源泉所得税申告業務(課税売上割合、損税計算、法定調書作成等)
  • 取締役会資料作成、担当役員への説明業務

〈役割〉

  • 当初は個別決算業務が中心であったが、その後は連結決算業務を担当。
    現在は実務リーダーとして、担当業務だけでなく個別決算から開示までの一連の決算業務に従事し、課員や子会社担当者の指導も担当。
  • 決算に係わる個別案件について、監査法人と事前打ち合わせを担当。
  • 監査法人からの指摘事項について、検討、修正を実施。

〈実績〉

  • 連結決算業務の早期化 【●日短縮】
    子会社毎の内部取引資料を統一。各社共通の書式で正確な資料提出を受けることになり決算早期化を実現。
  • 開示システム導入の提案
    経理業務の共通化の為にシステム導入を提案。一度は予算承認されたが、昨今の景況感から導入は延期。要件の取りまとめまで担当。
  • 経理部主計課:課員○名
  • 役職:係長(部下○名)

■職務経歴 詳細

  • □20××年×月~現在
  • 株式会社○○
  • 業種:ITコンサルティング(非上場)
  • *資本金:○○百万円
  • *従業員数:○○人
  • *年収:○○万円
期間 プロジェクト名・業務内容・担当業務・規模 メンバー/役割
20××年×月

20××年×月
(×年×カ月)
株式会社○○ 経理部会計課

課長以下○名の部門で主に以下の業務を担当

〈業務内容〉

  • 現金出納
  • 伝票起票・仕訳入力
  • 売掛金管理/買掛金管理
  • 請求書発行
  • 普通・当座預金の管理
  • 決算補助
  • 経理部主計課:課員○名
  • 役職:係長(部下○名)

■生かせる知識・経験・技術

  • 月次決算/年次決算/税務申告/決算短信・有価証券報告書の作成といった経理業務全般の幅広い経験
  • メンバー教育および業務マネジメント
  • 会計ソフト(GLOVIA.弥生会計.SAP)
  • 語学力
    ➢TOEIC930点【20××年×月】
    ➢ビジネス経験3年【メール、資料作成、電話対応など】

■保有資格

  • 日商簿記2級 【20××年×月】

■自己PR

入社以来一貫して財務経理畑を歩み、入出金伝票作成から決算短信・有価証券報告書などの開示資料作成や、法人税などの税務申告業務まで幅広く業務に携わってまいりました。最近では、設立1年ほどの子会社3社の管理業務を担当し、経理体制づくりに貢献するとともに、課長として部下○名の指導・育成に努めております。 また、会計知識取得のために、日商簿記検定1級合格を目指して勉強したり、最近ではIFRS導入に対応するために、米国公認会計士の勉強をはじめたりと、次のステップに進むための努力を欠かさず日々自己研鑽に励んでおります。

この職務経歴書の監修

株式会社パソナ/パソナキャリアカンパニー

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