事業内容・職種内容を理解した上で応募しているかが重要です。
履歴書では、職歴と同じくらい志望動機は重要です。「大手企業だから」「給与が高いから」といった理由だけでは、採用担当者に「転職するならどこでもいいと考えている人」と思われるだけです。
志望企業の事業内容や職務内容を十分に理解した上で、「自分の職務経験を生かし、どんな仕事をしたいのか」といった内容を伝えるとよいでしょう。ここでは、採用担当を納得させる志望動機とはどのようなものなのかを解説します。
目次
志望動機欄の書き方のポイント

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志望動機
志望企業の事業内容や職務内容を十分に理解した上で、「自分の経験を生かし、どんな仕事をしたいのか」を履歴書の中でしっかり伝えよう。
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志望動機
今までの仕事経験(職種・業務内容、業績など)を具体的に書いてください。
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志望動機
文章はスペースの9割は埋まるようにしてください。
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志望動機
志望企業の求人内容を正しく理解したうえで、自分のキャリアを活かしてどんな仕事に取り組みたいかをアピールする。
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特技・好きな学科など
仕事とは関係ないものは書かないほうがベターです。
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扶養家族・配偶者など
配偶者の有無は手当などに影響することもあるので、きちんと入力しよう。
志望動機を書く際のポイント
- 求人内容を理解しているか
- 企業の事業内容や方向性を理解しているか
- 志望企業でキャリア(知識・スキル)を生かせるか
採用担当者が納得できる志望動機は、事業内容や今後の方向性、業界内での位置付けなどを理解した上で、企業のどこに魅力を感じ、その中で自分の知識・スキルや経験をどう生かせるのかを書いてください。
こんな志望動機はダメ
「給料が高いから」「大手企業だから」
年収アップ、大手・有名企業だけの志望動機は、採用担当者に悪い印象を与えてしまうでしょう。 本音ではそうかもしれませんが、「挑戦したい仕事がある」といった前向きな内容がよいでしょう。
「スカウトメールをもらったから応募した」
「メールが来たから応募した」では、その会社で働きたいという積極的な理由にはなりません。 受け身の姿勢の人材という印象を与えてしまいます。
「御社の製品のファンだったので」
新卒採用の学生などに良く見られますが、新卒でもこの程度の理由では採用されません。 「これからもうちの製品をお使いください」と思われるだけです。
「未経験ですが、仕事を通じて成長したい」
企業が中途採用を実施するのは即戦力となる人材を必要としているからです。 時間をかけて成長するなどという悠長な状況ではありません。 未経験でも前職の経験を生かせるというアピールが必要でしょう。
自己PRの書き方のポイント
採用担当者からみて、自己PRは志望動機と並んで、履歴書で重視される項目の一つです。企業の求めるスキルや経験にマッチする部分を中心に具体的、かつ、簡潔にまとめあげ、自分の性格や個性などを売り込むことで、面接へ進める確率が高まります。アピールすることがないと悩み落胆してしまう方もいるかと思いますが、効果的な自己PRを行えるように、ここでは3つのポイントを解説します。
キャリア・実績をもとにしたアピール
まず「仕事で没頭したことは何か?」「仕事で他人に自慢できることは何か?」「仕事で楽しいと感じた瞬間はあるか?」などと自分に問いかけてみて、これまでのキャリアの中で成功体験を棚卸ししてみることが必要です。
その成功体験から、もともと、どのような問題や課題があって、それに対して自分なりにどのように考えて、実際どのように行動を起こして、最終的にどのようなことに貢献できたのかを整理し直してみましょう。
そこに至るプロセスや気持ちを振り返ることで、応募先の企業が求める人材との接点を見つけ出すことができると思います。
接点が見つかれば、あとは、自分はこういう能力を持っており、こういうプロセスを踏み、こういった成果を成し遂げることが出来たと、採用担当者にも具体的にイメージできるような形でまとめて、アピールすればよいでしょう。
スキル・資格をもとにしたアピール
まず「どんな資格やスキルを持っているか?」「他人に負けないスキルは何か?」「他人から頼りにされたスキルはあるか?」などと自分に問いかけてみて、自分の持っている資格やスキルを棚卸ししてみることが必要です。
そこから、なぜ取得しよう、または、身につけようとしたのかの理由や背景、将来どんなふうに生かしていきたいのかを整理してみましょう。 整理することで、応募先の企業の求めているスキルや資格と合致する部分が見えてくると思いますので、こういった仕事をやりたいから資格取得した等ブラッシュアップを怠らない前向きな意欲を、アピールすることができるでしょう。ただし、資格やスキルの取得自体が目的になっていないかの注意が必要です。
やる気・人間性をもとにしたアピール
未経験や経験が浅く実績がなかった場合や、関連する資格やスキルを持っていないといった場合もあるかと思います。
仕事との接点がなければ、いくら熱意ややる気を伝えたところで、採用担当者からすると魅力を全く感じることはできません。
そのような場合には、「仕事での譲れないポイントやポリシーは何か?」「周りの人からどんな人だと思われているのか?」などと自分に問いかえてみて、応募先の企業の求める人物像との接点を見つけてみましょう。
人物像は募集資格や仕事内容などを確認すれば見えてくるものと思いますし、共通する姿勢や考え方を具体的に示して適正があることをアピールすることができるでしょう。
趣味、特技の書き方のポイント
履歴書には、多くの場合、趣味や特技の欄が用意されており、何を書けばよいのか悩んでいる方も多いかと思います。採用担当者は、この欄から、どのような人柄なのか人物像を知ろうとしたり、面接時の会話の糸口になったりするところにもなります。そこで、ここでは趣味や特技の書き方のポイントを解説します。
能力をアピールすること
正直に自分の個性を表すようなことを書くことも大切ですが、履歴書の記載欄であり、応募した企業で自分を採用してもらうことが最終的な目的であるため、仕事に活かせるようなものがあれば優先して書くようにするとよいです。採用担当者からすると、採用するうえでのメリットとなり、面接での話が膨らむ確率も高くなるため、好印象を与えることができます。そのため、趣味や特技を通して、しっかりと仕事をするうえでの素質などをさりげなくアピールしましょう。
より具体的な内容を書くこと
「読書」「スポーツ」などありきたりなことを書く方も多いのですが、面接で触れてもらえずせっかくのアピールの機会を減らしてしまうことにもなるため、ありきたりなことは避けて、具体的に書くことをオススメします。趣味であれば、その頻度やどのようなことに楽しみを感じているかを、特技であれば、スキルレベルのわかるエピソードや今後の目標などの補足をあわせて書くのがよいです。面接での興味を引くきっかけになるかもしれないので、話題を広げるためのタネを忍ばせておきましょう。
NGワードを書かないこと
趣味や特技はプライベートな部分になりますが、履歴書はフォーマルな書類であるため、社会人としての常識におさまったものを書く必要があります。そのため、依存傾向が高く仕事をおろそかにしてしまう危険性のある「麻雀」「パチンコ」「競馬」などのギャンブル関連や、まだ社会人として一本立ちしていない幼稚なイメージを与える「ゲーム」「漫画」「アニメ」などのエンターテイメント関連は一般的には避けたほうがよいでしょう。