面接中「ほかにはどんな企業を志望しているのか」と聞かれることがあります。それについては正直に答えているのですが、実は職種が違うのです。ネガティブな印象を持たれるかと思い、伏せているのですが、話してもいいものでしょうか(30歳・女性)
志望理由が共通しているならOK
2つの職種の間に、一貫する志望動機、転職理由があるのなら話してもいいと思います。例えば、ずっとエンジニアだった人が、「より顧客に近いところで仕事がしたい」と考え、転職活動をしているとしましょう。1つの会社では、顧客との折衝役であるプロジェクトマネジャーを志望。また別の会社では、新規の顧客を獲得する営業職を志望。そして、どちらもエンジニアとしての経験を十分に生かせる。これなら、志望動機は一貫しています。
採用側が、複数の職種の間で揺れる人材について心配するとしたら、「キャリアプランにブレがあるのではないか」というところ。その心配を解消するためのアピールにつながるのであれば、複数の職種を志望していることも、マイナス要素になるとは限らないのです。
「即戦力」をさらに意識して
採用側は、基本的にはどんな職種についても即戦力として活躍してくれる方を求めています。したがって、現場でもまれていたエンジニアであったとしても、マネジメント経験があることをアピールしておきたいところ。例えば、「新入社員をこうして教育したことがある」「短い期間ではあるがプロジェクトマネジャーの代役を務めた経験がある」などです。
