転職Q&A

「職務経歴書を読み上げるだけ」では不十分?

先日の面接で、面接担当者に「職務経歴書を読み上げているだけですね」とチクリと言われました。考え抜いて書いた職務経歴書だけに、それ以上、何を話せば相手に好印象を与えるか、分かりません(28歳・男性)

面接ならではの臨場感を生み出したい

確かに、職務経歴書に書かれている内容を話すだけでは、面接担当者の興味を引くことは難しいでしょう。「そんなことは読めば分かる」というのが彼らの本音。せっかく対面しているのですから、プラスアルファの情報を話に盛り込みたいところです。方針としては「具体性」を意識して中身を強化することです。例えば、職務経歴書において、「数字を使って実績をアピールする」のは常とう手段です。目標達成率、売り上げ、部下の人数、顧客数など、どれも自分の仕事ぶりを具体的にイメージさせる上で、大変効果的です。

しかし、具体性を持たせる武器になるのは、数字だけではありません。その数字を作るために、どのような工夫をしたのか。その数字が会社にとって、どれほどの評価を受けるものなのか。あなたがどんな気持ちになり、それ以降、どんな仕事ぶりをするようになったのか。こうした数字の裏側にある物語を、紙面の限られた職務経歴書に盛り込むことは難しいはずです。だからこそ、面接の場で伝えるべきです。職務経歴書をただ読み上げるだけではない臨場感がそこに生まれます。面接担当者もぐっと身を乗りだし、興味を持って聞いてくれるようになるでしょう。

「学習能力」をアピールしたいとき

過去の実績は、あくまで過去のもの。面接では「その実績を新しい職場でも作れる」ことも、根拠をあげてアピールしておきたいものです。例えば、Javaという言語を使って主に開発していたエンジニアが、別の言語を使わなければならない職場環境に転職するとします。当然、Javaの知識は生かせません。そんなときは、「Javaも1から独学で身に付けた」「その経験を生かせば、同じように新しい環境にも適応できる」というように、学習能力を根拠にするといいでしょう。採用側が、新しい職場でも十分に活躍できると判断する材料になります。

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