TOEICのスコアはまあまあですが、実務で英語をあまり使っておらず自信がありません。転職では、どのような評価でしょうか。海外で働ける可能性はありますか(35歳・男性)
英文による小論文提出を求められることも
語学力があることは、アジア各国の転職では大前提となります。
以前、中国や韓国での家電設計技術者の求人では、専属の通訳を付けるなど、破格の待遇で募集することが相次ぎましたが、最近はこうした例は少なく、英語や現地語でコミュニケーションが取れることは、必要条件となっております。アジアで求人数が多い国は、中国、香港、シンガポール、韓国、台湾、タイです。アジアで求められる年齢層は、20代〜30代前半が最も多いでしょう。いずれもビジネスレベルの英語力が求められます。TOEICのレベルでは800点以上が求められます。場合によっては英文による小論文の提出を求められることもあります。一方、コミュニケーション力に優れている方は、700点レベルでも採用される場合があります。TOEICではスピーキングの試験がないので、上手にコミュニケーションがとれない方もいらっしゃいます。この場合、面接で判断をされてしまいます。
企業の中には、英語だけでなく各国の現地語を話すことが求められる場合もあります。例えば韓国の企業は、英語よりもビジネスレベルの韓国語を話せることが条件であったりします。そのため日本で韓国企業の応募条件に当てはまる方は、それほど多くないことが予想されます。