25歳で一度転職を経験し、33歳のいま再び転職を考えています。20代と30代、面接でアピールすべき点も変わるのでしょうか? 「30代になるとマネジメントスキルが求められる」などとよく言われますが(33歳・男性)
一般的に20代は人物、30代は実績重視です
20代と30代では面接時にアピールすべき点が異なります。それは、ビジネスパーソンとして会社から期待されるものが、年代によって変わるからです。マネジメントスキルは「30代になると、いっそう期待されるもの」の一つです。
あえていうなら、30代に期待されるのは「実績」です。20代に期待されるのは、「ポテンシャル」というように区分できるでしょう。
30代の転職希望者から面接担当者が聞きたいのは、「それまで積み重ねてきた経験をどう生かすのか」「会社が抱えている課題をどう処理してくれるのか」です。したがってアピールすべきなのは、それまで挙げてきた成果であり、その成果を生み出すため具体的にどんな工夫をしたのかです。
一方、20代は、30代に比べてアピールできる実績がどうしても不足します。それは面接担当者も了解済みです。ですから「絶対にこの仕事がしたい」という熱意、志望動機の強さに優先順位が置かれるのです。
求人票の「業務内容」に注目
一口に「マネジメントスキルをアピールする」といっても、できる人とできない人がいます。スキル不足であるケースは除くとして、多くの場合、できない人は「見せ方」の工夫が足りていません。例えば「マネジメントで大切なことは」と問われて、「やってみせること」と答えたとしましょう。一般的には正しい答えですが、ただの一般論だとも言えます。採用側が本当に期待している答えなのか、さらに考える想像力が欲しいところです。ここで見るべきは求人票にある「業務内容」です。業務内容から自分に期待されているもの、自分が売りにするべきものを類推し、そこを強調するようにしてください。