前職は事務系の職種で、分かりやすい過去の実績というものがありません。どのような自己PRなら、担当者へアピールできるでしょうか(29歳・女性)
数字に落とし込める実績が本当にないか、探してみて
人事、経理、総務などの事務系の職種であっても、それぞれ数字を関連づけながらアピールできる実績があるはずです。例えば、人事なら年度の採用計画に対する達成率、経理や総務なら経費削減率などです。社内の人事評価を受ける際、評価基準となる数値目標は設定されていなかったでしょうか。事務系職種というイメージから、アピールできる数字がないと思い込んでいる方がいますが、実際はそんなことはなく、履歴書や職務経歴書を書く前にもう一度、自分がどんな数字を意識しながら仕事をしていたか、振り返ってみてください。
担当者へのアピールが難しいのは、営業事務や一般事務といった職種です。他の社員のサポート役として活躍していたとしても、実績が数字に残りにくい傾向があります。そういった方にアドバイスしたいのは、転職活動を始める前に、業務に関するマニュアルを作成したり、業務改善の提案をしたりと、目に見える実績を作っておくことです。結果として数字は出せなくても、「担当する営業部門の業績アップに貢献した」「営業部門の業務がスムーズになった」といった具体的なエピソードを添えられると、立派なアピールになります。
数字を絡めた話にはなりませんが、人間性の部分もアピールポイントになります。面接では、例えば「社内外とやり取りする際、協調性をこんなふうに発揮して業務を円滑にした」「コミュニケーション力を生かしてこのような問題解決に貢献した」といった、具体的なエピソードを話しましょう。