家庭の事情で、急な残業や出張に対応できないケースが出てきそうです。そのことを面接の場で伝えたほうがいいでしょうか? また「急な残業には対応できますか?」と聞かれたらどのように答えるのがベストでしょうか(26歳・女性)
できるだけ前向きな回答をすることを心がけてください。
基本的には「できる限り対応します」と答えることをお勧めします。現場で一緒に働くことになる方が面接担当者を務めているような状況では、特にそうです。しかし同時に、事実として家庭の事情がある場合はしっかり伝えるべきです。「できる限り対応するが、家庭の事情があり、時にはお断りするケースがあるかもしれません」というのがよいと思います。
すると面接担当者のほうから詳しい事情を聞いてくるはず。そうしたら、「両親の介護が……」「子どもが入院していて……」など具体的に話しましょう。もしくは面接の最後に「何か質問はありますか」と尋ねられた際に、自分が働くイメージがわくように、職場環境について具体的に質問をするのはよいと思います。「残業は多いですか?」などとストレートに質問するのではなく、職務内容を詳しく尋ねるなかで、出張や残業の有無を推し量る、という形がよいでしょう。
できれば応募前に残業や出張が多い職場かどうか、調べておきたいところです。求人票を見ればある程度は予想ができるはず。転職で人材エージェントを利用しているのであれば、担当者に聞くことで分かる情報もあります。その結果、「この会社で働きたい」と判断できない企業には、応募しないほうがいいでしょう。
育児休暇にせよ出張の有無にせよ、福利厚生制度や待遇ばかりについて尋ねてしまうと、どうしても「この人は応募している仕事への関心より自分の権利主張を重要視している」とネガティブ評価される恐れがつきまといます。面接では、基本的に「業務について詳しく尋ねる」というスタンスを忘れないでください。仕事に対する前向きな姿勢をアピールしつつ、自分が知りたい情報を相手とのコミュニケーションのなかで集めていくのが、一番良いのではないでしょうか。