安定している会社に勤めたいと強く思っています。しかし、この「安定志向」を面接で見抜かれてしまうのは、結果的にマイナスなのでしょうか(29歳・男性)
具体的に自分がどんなことができるのか、企業の目指す方向と自分のキャリアとすり合わせた話題を展開させるといい。
給料が良い、つぶれそうにない、福利厚生が整っている――。これらは理想であり、誰もが希望することです。ただ、こうした「安定」を求めることは、会社を受ける目的にはなりません。面接担当者も自らがその企業に籍を置いているのですから、胸の内には「安定」志向の面があると思いますが、だからといって相手から共感を得ることはできません。
安定した企業の多くは大企業です。そのため志望動機を聞かれたら、「顧客が多く、大きなビジネスができるチャンスがある。そこで自分の力を発揮して、会社に貢献したい」といったように言い換える必要があります。具体的に自分がどんなことができるのか、企業の目指す方向と自分のキャリアとすり合わせた話題を展開させるといいでしょう。
例えば、同規模のライバル企業がある場合、「なぜA社でなく、ウチなのか」ということは聞かれるはずです。その会社の成り立ちや歴史、業務内容など、どこかA社と違うポイントを見つけ、その点に共感するように伝えましょう。「父の仕事の付き合いで御社の営業の方にお世話になった」というような細かなつながりでもかまいません。身近な話題であれば話を進めやすいこともあるでしょう。