次の選考は社長による最終面接です。これまでの1次面接、2次面接と聞かれることは変わるのでしょうか(29歳・女性)
基本的に変わらないが、「顔合わせ」の意味合いがある
社長面接や役員面接だからといって、それまで通過してきた1次面接、2次面接と聞かれることは変わりません。転職理由や志望動機、自己PRなどです。答える内容についても変える必要はないと考えてください。具体的なエピソードを交えながら、自分は会社に貢献できる人材であると、熱意をもってアピールすればいいのです。
ただし、社長面接にはお互いの「顔合わせ」的な要素もあります。場合によっては、社長が一方的に話をすることもあるでしょうから、そういうときは「相手の話をしっかり聞くスキル」が試されているかもしれません。
見方を変えれば、社長面接は、社長=会社のキャラクター、社風を見ることができる場とも言えます。社長面接まであるということは、その会社は「オーナー企業」であることが多いと思われます。であれば、「自分が一代で築いてきた会社」といった感覚が社長には強いはずです。社長のキャラクターを理解することは、その会社の社風を理解することにつながります。その意味で、社長面接は、お互いの相性を確認できる場でもあるのです。
社長だけでなく、面接担当者にはさまざまなタイプの人がいます。気やすく雑談風の面接をする人もいれば、圧迫面接をする人、自ら語りまくる熱血漢タイプもいます。だからといって求職者が、面接担当者に合わせて態度や言うことを変える必要はありません。心がけるのは、聞かれたことについて冷静に答えること、相手のペースに巻き込まれて心を乱されないようにすること。これだけで十分です。
慣れないタイプの面接官に動揺してしまう人もいるかもしれませんが、事前のシミュレーションを万全にすることで対処しましょう。想定される質問に対して回答を用意し、それを何度も口に出して練習することです。それが自信につながり、面接の場でペースを乱されることもなくなります。