面接で「あなたの成功体験を話してください」と問われることがあります。まだキャリアが浅く、大きな成功を手にしていない私は、いつも返答に困ってしまいます。何を話すべきなのか、アドバイスをお願いします(25歳・女性)
そこから何を学んだかを語る。「成功」にこだわる必要なし
まずお伝えしたいのは、成功したかどうかにこだわる必要はない、ということです。話すべきなのは、あなたが出来事にどうかかわったのか。また、その経験から何を学んだのかです。
あるプロジェクトについて話すケースを想定してみます。最初にプロジェクトの全体像を説明します。プロジェクトの規模、目的、顧客が抱えていた課題、解消方法……。初めて話を聞く相手であっても、ありありとイメージできるよう配慮します。
その後、自分がどういうポジションでかかわったのか、具体的にどんな業務をしたのか話します。苦労したこと、失敗したこと、それらをどのようにリカバーしたのか、そこから何を学んだのか。その経験をどう今に生かしているのか。職務経歴書には書かれていない話も付け加えましょう。
こうしたエピソードから、面接担当者はあなたの主体性や問題解決能力などを推測していきます。繰り返しますが、文字通りの「成功」について答える質問ではありません。あなたがそこで何を考え、どう行動し、何を学んだか、面接担当者が知りたいのはそこなのです。
もちろん、理想としては前年対比売上●●%達成、●●の業務効率を●●%向上など数値的に可視化出来るエピソードがあれば、お話下さい。なぜ、達成できたかの要因も話せるようにまとめるとよい印象をもってもらえます。
また話があまり長くなるのは避けたいところですが、成功体験を今の仕事にどう生かしているのかまで語ることができるとベターです。すると、「何を学んだのか」という話に説得力が生まれます。転職後に問題が起こったときにでもこんなふうに対処するだろう、と面接側もイメージでき、印象がよくなります。