退職する1カ月前に直属の上司に提出する
円満に退職するにはどのようなことに気をつければよいか、転職先を決める前にしっかりと頭に入れておこう。
目次
退職までの流れ
(1) 退職の意思を伝える(1カ月半~1カ月前)
- メール、電話ではなく必ず直接会って伝える
- 退職の意思を示す文書もしくは退職願も同時に渡す
退職の意思は少なくとも1カ月前には伝える
引継ぎにかかる時間なども考慮して、少なくとも1カ月前には退職の意思を直属の上司に伝えよう。
金曜日の夕方を狙う
退職の意思を伝えたら、上司が感情的になってしまい、その後の業務に支障をきたすことも。休日をはさんだほうが冷静に向き合える。
(2) 引継ぎ作業をする
- 後任者への業務引継ぎ
- 取引先への引継ぎ連絡と、退職のあいさつ(あいさつメール)
引継ぎはもれなく、誠心誠意行う
退職後に問題が起こらないよう、次の担当者への引継ぎはしっかりと行う。社内・社外への引継ぎ連絡も忘れずに。
借りている物、私物をきちんと整理
社費で購入したものや、会社の備品などはすべて返却しよう。会社のパソコンに中に保存しているデータの整理も必要。
退職交渉の注意点
まずは直属上司へ
まず直属の上司と話し合いの場を持ち、その席上で退職の意思を伝えよう。
転職先の社名を明かさない
転職先の会社名を辞める会社の人に明らかにする必要はない。退職意思の固さと、今までお世話になった感謝の気持ちを伝えて、理解を得られるようにしよう。
退職理由の中で、不満を挙げない
会社の不満を挙げると、上司への心象が悪い。「改善するから残ってくれ」といわれてしまう可能性もある。
一度決めた退職日を変更しない
転職先の会社の受け入れ準備(デスク、パソコン、プロジェクトチームなど)に影響するため一度決めたら変更しないこと。
円満退職成功のポイント
理由を問われても「申し訳ありません」で通す
「年収に不満がある」「もっと充実した仕事がしたい」など、退職理由を具体的にいってしまうと、会社側に引き止められる可能性がある。何を言われても「申し訳ありません」と強い退職の意思を突き通したほうが、上司もすんなりと折れてくれる可能性が高い。
あいさつメールを出すときの注意点
次の会社名などについては書かない
転職先の会社名などを詳しく書く必要はない。退職のあいさつと、今までお世話になったことのお礼、次の担当者の紹介に留めておく。
在職中は営業行為をしない
同業職種への転職では、新しい会社でも今までの人脈が生かせそうだと思っても、営業活動についてはマナー違反にならないように。