面接対策ガイド

面接対策ガイド~面接の流れ・マナー・事前準備など~

面接は、企業が応募者を採用するかどうかを判断するだけでなく、応募者も企業を見極められる重要な機会です。よりよい転職を成功させるために、事前準備をしっかりと行って、面接に臨みましょう。

目次

面接までの事前準備

企業情報のチェック

面接前には当該企業のホームページにて、ビジネスモデル及び事業内容をリサーチし把握する事が重要です。 上場している企業であれば、有価証券報告書や投資家向けの決算説明会資料を見ておくと一通りの事業が理解でき、志望動機、入社後のキャリアビジョン、選考部署で自身のどのような経験が活かせるのか、参考となります。特に決算説明会資料は、ビジュアルも多く分かりやすくておすすめです。

選考企業のトピックスを確認

日本経済新聞や雑誌・テレビ・ニュースサイトなどのメディアを通して、幅広い情報収集をお勧めします。選考企業のトピックス(資金調達、海外展開、新サービス開始など)を事前に把握しておく事で、面接内で盛り上がるキーワードとなる場合があります。

想定質問の作成、練習

事前に想定質問を作成する事が重要です。ポイントは必ず箇条書きなどで文章に起こす事です。頭の中で整理しようとする方が多いですが、文章化する事で、回答が「完結になっているか」「結論から話せているか」など可視化出来るため、一度文章化する事をお勧めします。 回答の準備が出来たら、可能な限り面接練習を行ってください。友人などに面接官役を行ってもらい、実際の模擬面接を想定して練習する事をおすすめします。転職エージェントを活用されている場合、基本的には面接ポイント詳細を把握しているため、転職エージェントと面接対策を実施すると選考通過率が高まります。

職務経歴書の活用

職務経歴書では、今まで経験した部署の役割、ミッションを完結にまとめてください。必ず実績を確認されますので、可能な限り明確にお答え出来るようにご準備ください。その際には、業務で工夫した点・その実績だった要因(目標が達成できた要因、達成出来なかった要因など)も簡潔にまとめてください。

≫ 職務経歴書の書き方ガイドはこちら

面接当日の注意事項 

面接当日の気をつけたいポイントをおさえて、面接時の印象をアップさせ、内定獲得の可能性が高めましょう。

持ち物

企業から指定された持ち物を持参してください。筆記用具、メモ帳は必要となる場合もあるため、必ずご持参ください。

服装・髪型

基本的には清潔感がある事が重要です。企業の指定にもよりますが、基本的にはスーツをおすすめします。ただ、サイズ感が合っていないスーツ、ネクタイが曲がっている、靴が汚れているなど細かい部分も確認されますので、ご注意ください。髪型は男性であればショートカットや刈り上げなど短めがおすすめです。女性であればポニーテールなど髪を結んで、顔がはっきり見える事で面接官に対して好印象を与える事ができます。

メイク

メイクは基本的には派手すぎず、顔色がよく見えるようにします。顔色や表情を明るく見せるためにもノーメイクは避けて、最低限のメイクはしたほうがいいでしょう。ただ、最近はオンライン面接も多いため、その際はいつもより濃い目にメイクする事で、画面上で立体的に映り好印象を与える事ができます。

オンライン面接

画面の背景も非常に重要となります。例えば、趣味が読書であれば、背景に本棚をさり気なく映す事で面接官への興味をそそり、本の話で盛り上がる可能性もあります。背景は壁紙でなく、リアルな背景で面接に臨んでください。壁紙画像の合成の場合、位置がずれると顔などが映らなくなるリスクがあり、心象が悪くなるケースがあります。

面接の流れ

会社によって異なりますが、転職における面接回数は1回から3回が多いです。各面接でのチェックポイントを知っておきましょう。

一次面接~最終面接までのおおまかな流れ

STEP 1 一次面接・二次面接

書類選考に通過すると、一次面接・二次面接に進みます。面接官は現場課長クラス及び人事担当者が務める場合が多く、志望動機や転職をする理由、今までの経験・入社後に活かせる経験、選考部署の事業内容を把握しているかなどの確認が行われます。

STEP 2 最終面接

社長や役員が同席する事も多い最終面接は、長期目線で見た場合の活躍素養(将来的な管理職の素養、長期就業意欲など)があるか確認されます。また、その場で志望度なども確認されるケースも多々あります。

STEP 3 内定

内定は、企業が応募者に対して採用通知書(内定通知書)を発行し、応募者が入社承諾書(内定承諾書)を返送する事で決定します。基本的には採用通知書発行日から1週間が返答期限となりますので、ご注意ください。

面接マナー

当日のマナー

当日の面接会場には基本的には10分前には必ず到着するよう心がけましょう。また、受付は5分ぐらい前に行いましょう。面接にギリギリに到着すると精神的なゆとりもなくなり、面接で失敗するケースがあります。ゆとりをもって行動する事で、面接官からも計画的な行動姿勢があると評価されます。会場に早く着いたから受付を早めに済まされる方もいるかと思いますが、面接官も他の予定があるため、相手目線に立った行動が必要です。5分前の受付で問題ありません。

表情&話し方

緊張していると表情が固くなる場合が多くあります。笑顔を意識して、面接官が話している時は相槌を入れるように心がけましょう。また、言葉遣いとして、「かなり」「えっと〜」「あの〜」や逆説的な接続し「しかし」「でも」などを活用すると面接官へマイナスの印象を与えてしまう場合があります。そのような言葉遣いにならないように面接前準備で対策しておく事が非常に重要です。緊張から声が小さく冗長になるケースも多くあります。面接では相手にしっかり伝わる声量で相手の会話スピードと合わせた形でお話しください。

自己紹介、志望動機、自己PR、退職理由などのチェックポイント

1.「質問された事のみに端的に返答する」事を常に意識しましょう。

面接の基本は、面接官との会話のキャッチボールです。こちらから一方的に話してしまわないように注意してください。ご自身で話が短すぎるかなぁ、と感じるくらいがちょうど良いいと言われています。面接の見送り理由で多いのは、「考えや話しがまとまっていない」「話が長すぎてコミュニケーション能力に疑問を感じた」というものです。ご自身の経歴、特に業務の詳細な内容などを100%面接官に理解させる事は思い切って「諦めましょう」。

限られた時間の中で、(恐らく貴方が属する業界とは異業界にいる)初対面の面接官に貴方の全てを理解させる事は 現実的に考えて不可能です。そのため、「ポイントだけをものすごくわかりやすく 説明する」ようにしましょう。その上で不明な点は面接官から質問がありますので、その際にお話しするようにしてください。 緊張すると早口になってしまう方が非常に多いです。ゆっくり丁寧にお話しください。

2.「自己紹介は1分以内で」、簡潔に!

面接の最初に「簡単に自己紹介を」、「まずはご自身の経歴をお話しください」と言われ面接が始まるケースが多いです。 しかし、ここで細かい経歴や業務内容などをお話しする必要はありません。なぜなら面接官は貴方の履歴書、職務経歴書を手元に用意した上でこの質問をしているためです。 この質問は形式上の意味合いが大きいので、さらっと1分以内にお話しください (氏名、年齢、出身大学、所属した会社、現在している仕事内容のみで十分です)。

3.転職理由は「結論から」。また、ネガティブになりすぎないように注意。

「転職理由は何ですか?」という質問は面接でほぼ間違いなく聞かれます。 必ず、「はい、転職理由は xxxxxxxxxx です。具体的には~~です」とお答え下さい。 1.と重複しますが、まず「質問に端的にお答えする」事が重要です。また、で出てくる「志望動機」とこの転職理由は分けて考える必要があります。 イメージとして、「転職理由=叶えたいが現状では叶えられない事」「志望動機=御社で叶えたい事」とお考え下さい。また分けて考える事が重要な一方で、この2つが「つながっている」事も大切ですので意識してください。

4.志望動機も「結論から」。その企業向けの志望動機を用意する。

こちらも「はい、御社は xxxxxxxxxx だからです」「はい、xxxxxxな御社ならxxxxxxができると思い、志望いたします」とお答えください。「志望動機=御社で叶えたい事」ですから、 (1)貴方の転職理由がこの会社でなら叶えられる理由 (2)それがなぜこの業界の中で御社でなければならないのかの理由をしっかりとご準備ください。 特に(2)は会社のホームページ(経営理念、事業内容)や採用情報などをしっかりと読み込まなければなかなかつくりこめないと思います。

上場企業の場合は IR・投資家向け情報にも目を通しましょう。ぜひ面接官を納得させられるオリジナルな志望動機を必ずお話ししてください 。面接官に「その志望動機は別に当社でなくてもあてはまるのでは?」と感じさせてしまうものはあまり良い志望動機とは言えません。

5.「思い入れのある仕事」「成功体験」など長くても3分以内で説明。

この質問は仕事への取組姿勢などを確認するためによく聞かれます。ある程度の説明が必要になるため話しが長くなりがちですが、3分以内で説明できるように準備して下さい。 基本的には入社後、業務の再現性があるかを確認します。例えば、営業であれば、営業方法で早期立ち上がり、実績をあげるまでのスピードが異なるため、営業に対する戦略的志向性、行動力、工夫点を確認し、今までの経験が入社後も再現性高く実現できるか確認します。

201x 年に所属していた xxxx 株式会社の xxxx 部で xxxxx を実現した事です。この仕事は xxxx xxxx するという内容で xxxxxxx が非常に困難でした。しかし xxxxxx という課題を xxxx で解決し、xxxx の結果を出しました。この経験から私は xxxxxx の重要性を学ぶ事ができました」 これは模範解答例です。空白部分を埋めてご自身なりのエピソードをお考えください。

※営業職の方は結果を数値(前年比、達成率など)でアピールするようにしてください。営業以外の方は例えば、コスト〇〇%削減、〇〇%業務効率化などの事例があればご準備ください。

6.最後にする質問、を必ず3つ以上準備しましょう。

せっかく社員の方とお話しできる(かつ面接官は管理職の方が多い)貴重な機会ですので、生の声を聞き出す質問を用意しておきましょう。例えば今後の事業展望や、競合他社に対しての優位性、企業としての課題、面接官の方がその企業を選択した理由、一日の業務の流れ...などは、その企業に対して興味がある事のアピールにもつながりよい質問だと思います。一方、役員や事業部長などの上級職の方に福利厚生や一日の仕事の流れなどの細かい質問をする事は失礼に当たる場合があります。ご注意ください。

給与面などの質問が多い場合も今回の転職目的の一番は給与である印象を与えてしまう事がありますので、注意が必要です。3つ以上準備しても必ず準備したもの全てを質問する必要はありません。

 

本杉裕樹

日経HR キャリア事業部 ExecutiveConsultant 

大手企業からベンチャー企業まで幅広い企業を対象に、永年に渡り主にミドル・ハイクラス層のキャリアサポートに従事。企業対応から求職者対応まで一貫して行っており、今までに累計250名以上の転職支援を実現。役員、事業企画、経理、内部監査領域などのご支援実績多数。

 
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